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5/10に『無限列車編』リバイバル上映を観てきました 【ネタバレあり】

映画のネタバレ全開感想

『劇場版 鬼滅の刃 無限列車編』のリバイバル上映を、5/10に見に行ってきました。

5/10は、無限列車編の主人公と言っても過言ではない煉獄さんの誕生日です。
(とはいえもちろん、『無限列車編』での主人公はまぎれもなく炭治郎です)

リバイバル上映は5/9から始まったのですが、その上映開始日が発表されたとき、「煉獄さんの誕生日に合わせたんだ!」と思いました。
実際、映画の入場特典として、誕生日記念カードをもらったので、本当にそういう意図があるのがわかります。

また映画館でこの物語を見たいという想いがずっとあったので、今回のリバイバル上映の知らせはとても嬉しいものでした。

この映画を初めて見たのは、2020年10月18日。
その日から5年が経とうとしています。

まとまりはないかもしれませんが、今も変わらないこの作品への想いを素直に綴ってみたいと思います。

※この記事では、『劇場版 鬼滅の刃 無限列車編』に関する話をしていますが、映画の紹介というよりは、「映画を見てどう思ったか」についてを書いています。
ご覧になっていない方には、何の話をしているのかよくわからない内容かと思います。
『無限列車編』に関する私の想いを読んでやってもいいよ、という方は、読んでみてください。

※『鬼滅の刃』を知っている人が読むだろう、という前提で書いているため、作品についての説明(あらすじなど)はしていませんし、普通にネタバレしています。

※もし原作漫画を読んだことがない、テレビアニメを見たことがない、この『無限列車編』を見たことがない方がこの記事を読もうとしているのなら、ぜひ、原作を読んだり、テレビアニメを見たりしてくれると嬉しいです!
なんと今なら『無限列車編』が映画館でリバイバル上映しています!

原作未読&立志編だけで鑑賞した、『無限列車編』の衝撃

この作品は2020年10月16日に映画館で公開されました。

私は「原作を読んだことはないけど、テレビアニメ『鬼滅の刃 竈門炭治郎 立志編(無限列車編の直前までの話)』を、映画公開記念特別一挙放送みたいな配信で見た」状態で、10月18日に映画を見に行きました。
つまり、無限列車編がどんな話で、どんな展開なのかということを何も知らないまま見たわけです。

そして、ものすごい衝撃を受けました。

何に衝撃を受けたのかというと、炎柱・煉獄杏寿郎さんの生き様にです。

立志編にも煉獄さんは出てきていましたが、人となりがわかるようなエピソードなどはなかったと思います。
9人いる柱の1人として、視聴者に「柱というめっちゃくちゃ強い人たちがいるんです。こんな人たちです」みたいな感じで顔と名前が紹介された、程度の認識でした。

映画を観た後に立志編を見返すと、ちゃんと煉獄さんが“煉獄さん”らしく紹介されていることがわかるのですが、この時点ではそんなことはわかりません。

映画館で通算60回観た理由

ものすごい衝撃を受けた結果、私はこの映画を、映画館で59回見ました。
59回、見に行ったということです。

今回のリバイバル上映開始にともない、5/10に映画館へ見に行ったので、通算鑑賞回数60回になりました。

「何回見たの?」と聞かれたときなどに、「59回です」と答えると引かれそうだな、普通同じ映画をこんな回数見ないからな、なんでそんなに見たのかと聞かれるとなかなか説明しづらいな……などと思い、今までリアルで人にこれを言ったことがありません。

でも、ブログの記事でなら言ってもいいかなと思い、正直に鑑賞回数を書きました。
ちなみに、リバイバル上映期間中に、あと何回か見にいくつもりです。

好きな映画を何度も観る習慣が元々あったけど、それだけじゃない

私は気に入った映画を何回か繰り返し見る、ということを息をするようにするタイプです。

「面白かった! もう1回見たい!」と思って、また見にいくんです。

映画館での映画鑑賞体験が大好きなので、気に入った作品は、映画館で見られるうちは映画館で見たいと思い、見に行きます。

スクリーンの大きさや音響、周囲が暗い、静かに鑑賞できるという環境は、家で再現することができないので。
やっぱり、映画は映画館で見てこそだと思います。

そんなこんなで、同じ映画を何回も見る、というのは、私にとっては普通のことですが、それにしても59回(今回で60回)は多いな、と我ながら思います。

ロングランで上映期間が長かった、上映劇場がたくさんあった。
という、何回も見ることのできる条件が揃っていたのもありますが、明確に「このために何回も映画館へ観に行った」という理由が2つあります。

ひとつは、煉獄さんの生き様に衝撃を受け、煉獄さんという人物に魅了されたから。

もうひとつは、「映画館へ映画を観にいくと、無限列車が発車する前の時間に、戻ることができるから」です。

映画館は“時を戻す装置”━━無限列車の出発に再び立ち会う理由

この映画は、「無限列車が夜に駅から出発する」ところから始まり、その夜が明けて朝が来て、眩しい朝日に照らされたところで終わります。

無限列車編という物語は、そこで終了します。

でも、映画館へ映画を観にいくと、また「無限列車が出発するところ」から始めることができるんです。
終わってしまった物語の、最初のシーン、始まりの時間へ、戻ることができるんです。

この、映画館へ映画を見にいくことで、無限列車が出発する前に戻ることができる、という一種のタイムリープ体験にハマってしまい、何度も何度も足を運びました。

タイムリープするのが楽しかったからではありません。

煉獄さんの生き様を、何度でも目に焼き付けたい、という気持ちがあったことと、まだ先の展開を何も知らなかったときの、無限列車が出発する前の時間に戻りたいと思っていたからです。

これをすごく簡単に言うと、元気に生きている煉獄さんに会いたかったから、ということになります。

59回見て、毎回号泣していました。
めちゃくちゃ面白い映画で、何回見ても胸が熱くなるけど、ものすごく心を抉られる。
悲しくて悲しくて仕方がない。

なんで毎回こんなに苦しい思いをして、嗚咽を我慢しながら号泣しているのか。
それは、苦しくても、悲しくても、それでも、煉獄さんの生き様が私の胸を打つからです。

思いきり泣ける“号泣OK上映”があったらいいのに

映画の鑑賞形態に、応援上映というものがあります。
映画を見ながら声援を送ったり、一緒に歌ったりできる、というような形式の上映です。

無限列車編を映画館で見ているとき、「号泣OK上映」をしてくれないかなあ、とずっと思っていました。
応援上映、ではありません。
この映画に声援を送るのは、いろんな意味で悲しすぎるので。

声を出したり、歌を歌ったりするのは基本NG。
でも、泣き声や嗚咽を我慢しなくてもいいよ、という上映をやってくれないかなあ。

嗚咽を我慢すると、体がものすごくぶるぶる震えるんですよ。
思いっきり声を上げて泣きたいなあ、と思っていました。

家で見ればいいじゃん、と思いますよね。
もちろん、家でも見ました。
DVDやblu-rayを購入したので。

家では確かに嗚咽を我慢することなく泣けるんですが、私は映画館でこの作品を見たいんですよ。
そして、そのときに嗚咽を我慢しないで思いっきり泣きたいなあ、と思っているのです。

叶わない夢ですね。
どうしても周囲を気にしてしまうし、嗚咽ってかなり大きい声がでるので。

初見時でさえ、泣くポイントが4つはあった

この夢を実現させるには、映画館を貸し切るしかないですね。
いや、もしかして、できるのかな?
ユナイテッド・シネマとか、貸し切りプランがあった気がする。
どのくらいお金がかかるのかわかりません。

劇場内に観客が私1人だったら、声を出して泣いてもいいかなあ。
でもそんなことしたら、漏れ聞こえた声で、何か異変が起こったのかとスタッフさんが駆けつけたりするかもしれないので、やっぱり難しいですね。

ちなみにこの映画で私が泣くポイントは最低でも4つあります。

①立ち去ろうとする炭治郎に六太が「置いていかないで、おにいちゃん!」と叫ぶシーンと、そのあとの炭治郎の独白
②魘夢が血鬼術で炭治郎を眠らせようとして、「眠らない」「いや、こいつは何度も術にかかっている。かかった瞬間に~」と炭治郎の決死ぶりを説明してくれるシーン
③「言うはずがないだろうそんなことを! 俺の家族が! 俺の家族を侮辱するな!」
④「絶対に離さん! お前の頚を斬り落とすまでは!」
⑤猗窩座に向かって叫ぶ炭治郎のシーンと、それを見てフッと笑う煉獄さん
⑥「こっちにおいで。最後に少し話をしよう」
⑦煉獄さんが炭治郎と話すシーン全部
⑧「母上」
⑨エンドロールの主題歌『炎(ほむら)』
⑩エンドロールで『原作:吾峠呼世晴』と出るところと、そのときの『炎』の歌詞とメロディと、そのときのイラスト

4つどころの話じゃないですね。
何回も見ていると、冒頭のお館様の台詞の段階で泣いているときもあります。

初回、つまり1回目の鑑賞のときは、①、③、④、そして⑤~⑩は一連のシーンとして、ずっと泣いていました。

なので、最低でも4つ。

原作を未読で、テレビアニメは無限列車編の直前までは見ている、という状態で先の展開を何も知らずに見ても、4つのポイントで泣きました。
煉獄さんはもちろん、炭治郎に何度も泣かされるんですよね。

炭治郎は、すごい子ですよ。

映画としての圧倒的完成度

この映画のすごいところは、泣けるとか感動するとかだけじゃありません。

まず、抜群に話が面白い。
ストーリー展開が面白くて、どうなるのか先が読めず、スクリーンに釘付けになるんですよ。

前半には、コメディっぽいシーンがあったり、緊迫した状況なのにクスッと笑えるエッセンスがあったりなどして、その緩急がほどよいバランスを保っている。
その分、緊張感がずっと続く後半が際立っている。

だけど、前半と後半が乖離しているということはなく、ちゃんとしっかり繋がって、一つの話になっている。

それから、アニメーションとしての動きのすごさや表現方法、絵がきれいだということ。
感情が乗っている声の演技と、物語を盛り上げる素晴らしい音楽。
それらが見事に重なり合って、この物語にぐっと引き込まれていくんです。

この作品は、映画としての完成度がものすごく高いと思います。
原作で、この無限列車編に該当するエピソードは、7巻と8巻の2冊なんですよ。
全23巻の中の、2冊で語られるエピソード。

続きものの漫画の1エピソードなのに、これまでのことと、これから先の展開に繋がる要素が凝縮されていて、しかも1本の映画として独立して見ても面白い。

私は一応、無限列車編の直前までの話の『竈門炭治郎 立志編』を見てから映画を見ましたが、何も知らずに見ても面白いと感じるんじゃないかなと思っています。

ストーリー展開や構成や演出、アニメーションの動き、声優さんの演技、音楽、すべてが調和していて完成されている。
すごいですよ。
本当に面白い映画なんです。

だからこそ、この映画を映画館で何度でも観たいと思うのです。

なぜ『無限列車編』は興行収入400億を突破したのか

この『劇場版 鬼滅の刃 無限列車編』は、映画の興行収入として史上最高の400億円を突破しています。

原作やテレビアニメを好きな人が見に行っただけでは、400億は無理ですよね。

何も知らない、普段はアニメを見ない人たちも映画を見に行って、おそらくリピーターとなって2回、3回と繰り返し見た。
話題になったことで、そもそも映画を映画館で見るという習慣がない人たちも、映画館へ行った。

その積み重ねが400億なんでしょうね。
今後絶対に塗り替えることができないだろう記録を、打ち立てたんだと思います。

映画を見た次の日に書店へ行き、そのとき買えるだけの原作漫画のコミックスを購入しました。
在庫がある分は棚に山積み、平積みになっていたけど、入荷未定の巻が多く、全巻揃うまで時間がかかりました。

私は本をじっくり読みたいときは紙派です。
電子書籍が登場してから、電子書籍で購入するようにもなったんですが、それを紙の本で買い直すということを何回かした結果、最近は最初から紙の本を買うことが多いです。

やっぱり紙が一番読みやすい。
そうしてじっくりと読んだ原作漫画は、とても素晴らしかったです。

『鬼滅の刃』原作漫画の魅力

アニメから原作漫画、というコースをたどったわけですが、原作未読でアニメも見たことないという人に『鬼滅の刃』を勧めるとしたら、原作をまず勧めます。

原作が最高にして至高だと思うので。

でも全23巻はなかなか手が出しにくいよ、という状況になることも多いので、そうしたら配信で見ることのできるアニメを勧めますね。

できれば、両方とも見て(読んで)欲しいです。
原作には原作の、アニメにはアニメの良さがあり、どちらも素晴らしい作品です。

原作ですごく好きなところは、吾峠先生の絵のかわいらしさとかっこよさ、そして台詞回しです。
台詞にしろ、枠で囲まれた説明文章にしろ、手書き文字で書かれた呟きや擬音に至るまで、なんというか、すごく独特のセンスなんです。

吾峠先生にしか生み出せない、唯一無二の言葉選び。

漫画を描くということは、一人で脚本、演出、作画、カメラワーク、編集、監督と、いろいろなことをやっている、総合芸術のようなものかなと思います。
一人でオーケストラをやっている感じ。

もちろん、いろんな面で他の人の手を借りているでしょうし、完全に一人で作っているというわけではないでしょう。

だけど、吾峠呼世晴先生という人が存在しなければ、そもそも何も生まれなかった。

そういう意味でも唯一無二だし、吾峠先生と同じ時代を生きることができて、リアルタイムで『鬼滅の刃』という作品に、『無限列車編』に、触れることができてよかったなあと、心から思っています。

まだ未読、未見という方は、この機会にぜひご覧になってみてください!

 

(この記事を投稿した5/12にまた見に行ってきました。何度見ても最高です)

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コメント

  1. 猫のごきじ より:

    きちともさん、すごい!この映画を60回も見るなんて!私は頭の中ですぐ60回分のチケット代を計算してしまうケチな人間ですが、同じ映画を60回も映画館で見る人に出会ったのは、初めてです。確かに何度見ても楽しめるし泣けますね。
    映画館でこの映画を見たときに、小さな女の子が「きょうじゅろう〜〜〜」と泣いていましたが、小さい子だから許されるんですよね。
    今夏上映される「鬼滅の刃」が楽しみですね。私はレンタルで全巻読みました。
    次を楽しみにしています。

    • きちとも きちとも より:

      ごきじさん、そうなんですよ、普通はそんなに見ないというか、物理的に見れないと思います。
      でもこの作品は超ロングランだったので、見に行けちゃいました。
      あと、友人から聞いた話だと、他のアニメ映画ですが、80回とか見てる人がいるそうです!
      小さな女の子が泣く姿、映画館でしか見られない光景ですね。すごくいい体験です。
      原作漫画、全巻読んだんですね〜! 最高ですよね。
      私も、今夏の映画すごく楽しみにしています!

  2. ライオンの街のひろ より:

    凄い熱い文章に圧倒されました。
    そして60回も見ることにも驚きました!

    この映画は自分も好きな映画です。
    志が熱い「煉獄さん」が主に描かれている作品だからです。
    自分も「竈門炭治郎 立志編」からこの作品を観て、初めて上弦の鬼が出てきて「煉獄さ~~ん!!!」と最後絶望感を覚えた作品でした。
    きちともさんの記事を読んでまた観たくなりました。
    でも私は映画館ではないですが(笑)
    原作もちょっと見てみたいなと思いました。

    • きちとも きちとも より:

      ひろさん、コメントありがとうございます!
      煉獄さんの志、熱いですよね!痺れますよね!!
      この映画を見た日から、私の心にも炎が灯っているんです…!
      映画館で見たことがないなら、リバイバル上映おすすめです!
      原作もおすすめです!ぜひ!
      隙あらばおすすめする勢いです!
      映画館での鑑賞体験は格別ですよ〜!