※この記事は、この作品をこれから見る方へ向けた紹介&ちょこっと感想です。
予告や公式サイトでわかる程度の展開には触れていますが、映画の結末や重大な展開には触れていない、ネタバレなし感想になります。
どんな作品なのかを知りたい方は、ぜひご覧になってください。
この記事で、この映画に興味を持ってもらえたら嬉しいです。
☆7/18 日本テレビ系列『金曜ロードショー』で21:00~地上波初放送!☆
安田監督が金曜ロードショー用に編集し直した特別版とのことです!
【おすすめポイント】こんな方に見てほしい!
・侍が好き
タイトル、『侍タイムスリッパー』ですよ!?
こんな面白そうなタイトルある!?
侍が主人公です。絶対に見ましょう!
・幕末が好き
倒幕・佐幕どちらにも刺さる!
特に佐幕派の会津藩に思い入れがある人は絶対に見ましょう!
なんといっても、主人公は会津藩士です!
でも、倒幕派(たとえば長州藩士)が好きな人にもめっちゃ刺さりますよ!
・時代劇が好き
時代劇への愛に溢れた作品です! 絶対に見ましょう!
・時代劇が好きかよくわからないけど、子供の頃に祖父母・両親と一緒によく見ていた
子供の頃のことを懐かしく思い出しますよ! 見ましょう!
・映画が好き
見ましょう!
・何かを作り上げる人たちの情熱や一生懸命さが好き
胸が熱くなることうけあいです! 見ましょう!
・時代劇や映画にはそこまで思い入れがないけれど、すごく好きな「何か(もの・こと)」がある
共感できます! 見ましょう!
・タイムスリップ/タイムリープ/タイムトラベルものが好き
タイトル、『侍タイムスリッパー』です。
侍がタイムスリップしてきます! 見ましょう!
【この映画の魅力をもっと知りたい方へ】
幕末の侍が現代日本へタイムスリップ!?
たった1館での上映だった自主制作映画が、口コミで評判が広がり全国拡大上映、そして日本アカデミー賞最優秀作品賞を受賞!
監督は兼業米農家!
1館上映のみの予定だったためにパンフレットを制作しておらず、全国拡大上映に合わせて急遽作成!
こういう逸話だけでも面白いけど、本編はもっと面白い!
笑いあり涙あり、悲哀あり切なさあり、おかしみあり情熱あり、真剣勝負あり!
シーンのすべてに愛がある!
“現代”に生きるすべての人に見てほしい、大娯楽映画です!
基本情報
『侍タイムスリッパー』(2024年/日本/自主制作映画)
監督:安田淳一
脚本:安田淳一
撮影・照明・編集・その他:安田淳一
出演:山口馬木也、冨家ノリマサ、沙倉ゆうの、ほか
あらすじ
時は幕末、京都。
会津藩士の高坂新左衛門(山口馬木也)は、藩主から密命を受け、長州藩士の山形彦九郎(床野崎謙)が屋敷から出てくるのを待っていた。
名乗り合い、斬り合いを始める二人。
そこに突然の稲光が走り、高坂は気を失ってしまう。
目覚めた高坂がいたところは、現代の時代劇の撮影所だった。
状況が飲み込めない高坂だったが、ふとしたきっかけで、守ろうとしていた幕府が140年前に滅亡していたことを知ってしまう……
感想:映画館で見て本当によかった
映画館で、5回くらい見たかな?
全国拡大上映が決定して、公開された劇場へ行き、最寄りの映画館でも公開されたから行き、日本アカデミー賞受賞で再上映されたからまた行き……と、映画館へ通いました。
映画館で見ることができて、本当によかったです。
「この映画は映画館で見た方がいい!」と感じる映画はたくさんあります。
すべての映画は映画館で見るほうが感動が大きい、と思っていますが、この映画も「映画館で見た方がいい」映画です。
でも、テレビの画面で見るのも、とてもいいと思います。
時代劇がテレビでたくさん放送されていたことを知っている人には、テレビで見るほうが楽しいかもしれません。
それ以前の、テレビが主流になる前の「映画での時代劇」を知っている人が、この映画を映画館で見ると、また別の感慨があるかもしれないなとも思います。
面白いシーンで観客から笑い声が上がる、って最近の映画館ではあんまりない気がしますが、この映画ではお客さんが素直に笑っていて、しかも老若男女関係なく笑っていたので、「みんなで楽しく映画を見ている」という体験ができたのも、とてもよかったです。
高坂新左衛門は“本物の侍”に見える
主人公の高坂さん(山口馬木也さん)が、本当に本物の侍にしか見えないんですよね。
この人、マジで幕末から来た人でしょ? って思うんですよ。
本当に、侍にしか見えないんです。
というか、侍です。
高坂さんが本物の侍に見えるのは、「田舎(会津)の朴訥で誠実で武士としての矜持を持っている、一本筋の通った人物」という、“侍”という存在に対して持っているイメージを、見事に体現しているからです。
それは単に、衣装とか話し方とか、現代と幕末とのギャップに驚くとか、そういう表面的なわかりやすいことだけではありません。
細かな、ちょっとした所作に、「ああ、この人は侍なんだ」と感じるのです。
人と話すときに居住まいを正す、とか。
人前に出る時に衣服を整える、とか。
行動や言動の端々に、侍としての生き方や矜持を感じ取ることができる。
だから本当に、「侍がいる」って思うんです。
この作品は、本物の“侍”を見ることができる、奇跡の映画だと思います。
この映画は“愛”でできている
すべてのシーンが楽しく面白く、切なく、でもやっぱり楽しく面白い。
この映画を作っている人たちの、映画というものへの愛情。
時代劇というものへの愛情。
侍という存在への愛情。
どんな時代にあっても、自分にできることをやろうとする人たちの、誠実さと温かさ。
そういうものがぎゅっと詰まっていて、見ている間、そして見終わったあとに、生きる希望のようなものを感じます。
私も頑張ろう、できることをやっていこう、という、明るい気持ちになれるんです。
笑って泣いて、また笑って、にっこにこの笑顔で映画館をあとにできる。
そんな映画は滅多にありません。
『侍タイムスリッパー』は、それができる稀有な映画です。
ぜひ、ご覧になってください!
※YouTubeでの配信は有料ですが、プレビュー動画を見ることができます!
ぜひぜひ、こちらのプレビュー動画をご覧ください。
【そのほかの配信サービスの紹介】
「会員であれば見放題」なのは、amazonプライムビデオだけのようです。
・amazonプライムビデオ……見放題(初回30日間無料、月額600円/税込)

侍タイムスリッパー
・U-NEXT……レンタル399円
・Hulu……レンタル550円
・TELASA……レンタル550円
他にもCS放送のスカパー!の「時代劇専門チャンネル」でも、見ることができるようです。
見ることのできる環境にある方は、ぜひ一度、と言わず何度でも、ご覧ください。
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