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カリンバを弾けるようになりたい⑤

日々のできごと

⑤ワークショップ2回目参加、そして

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カフェでの開催のワークショップ

2回目のカリンバワークショップは、図書館の1Fにあるカフェで行われました。

というより、前回の理科実験室のようなところでの開催がイレギュラーで、普段はこのカフェでやっています。
なので、本来の形に戻った、ということになります。

理科実験室はテーブルが大きくて、参加者の距離も適度にあって快適に座れたんですが、カフェに用意されていた席は、ぎゅうぎゅう詰めでした。

持参したカリンバと楽譜、提供されるドリンクをテーブルに置くと、いっぱいいっぱいです。
隣に座っている人との距離もすごく近くて、普通に肩が触れ合います。

もう少し隣と距離があるほうがいいんだけど、仕方がないか。

そう思っていると、最後の参加者の方がやってきました。
テーブルを囲んでいる人たちは、前回とほぼ同じ感じの顔ぶれです。

ただ、前回参加していた大学生の女の子は、いませんでした。
宮沢賢治の『星めぐりの歌』を弾きたいと言っていた彼女と、少し話をしてみたかったので、残念に思いました。

2回目のワークショップ体験

参加者全員が揃ったところで、ワークショップ開始です。

はじめは、講師の方のカリンバ演奏から。
これは、前回と同じです。
ミニ演奏会のあとに、全員で『オーラ・リー』の練習、という進行形態は変わらないようです。

2曲くらい弾いたあと、講師の方は楽譜を広げながら言いました。

「次の曲は、映画の主題歌です。『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』という映画です。この曲をリクエストしてくれた方は、今日は参加されてないですね」

ん?

と思いました。

この曲、前回も弾いたよね。
いや、同じ曲を何回弾いてもいいんだけど、なんか曲に入る前の口上が、前回と同じじゃない?

不思議に思っている私をよそに、講師の方は話をどんどん進めていきます。

「私は見たことないんですけど、みなさんはこの映画、ご覧になりました?」
「見ました!」
「私は見たことないんです」

このやりとりを聞きながら、私の頭の中には「?」マークがたくさん並んでいました。

同じ導入、同じ会話……デジャブ体験? 

?????
これ、前回とまったく同じやりとりじゃない?????
えっ、私もしかして、1ヶ月前にタイムリープしている?????

「どんな話なんですか?」
「女子高校生が、戦時中にタイムスリップしてしまうんですよ。そこで、特攻隊の人と恋に落ちるんです」
「そうなんですね。誰が出ているんですか?」
「えーと、女の子は、名前が思い出せないけど、あの、まいんちゃんです。教育テレビに出てた」
「『舞い上がれ』にも出てましたよね。あ、福原遥ちゃんです」
「そうそう! 特攻隊の人は誰だかよくわからないです」

福原遥さんに関する話題は、前回は出なかったな。
と思いながらも、なんだか謎の居心地の悪さを感じていました。

私がタイムリープしたわけではなく、この会話は前回とは違う、今日の会話です。
でも、講師の方の導入も、参加者の皆さんの反応も、前回とほぼ同じ。

講師の方が、同じ話をしてしまうのは、まだわかります。
キッズカリンバ教室などもやっているようですし、他のところでも講師として活躍されているようなので、どの集まりでどの話をしたのかなんて、覚えてないでしょう。

でも、参加者の人は、これが前回とほぼ同じ流れの会話だということに、気がついていないはずがありません。
それなのに、今日初めてこの会話の流れになりました、という感じで、講師の方に相槌を打ち、会話をしているのです。

これはワークショップではなく、サロン?

そのやりとりがひと段落つき、講師の方が始めた曲の演奏を聞きながら、思いました。

これ、ワークショップじゃないや。
講師の方を囲む、サロンだ。
サロンだから、参加者の皆さんは、講師の方の話に合わせてるんだ。

なるほどね、と思いました。
前回は、このワークショップがどんなものかを知らずに参加し、思っていたのとちょっと違うなあという点で、戸惑いを感じました。
今回は、サロンなんだと思ったことで、別の戸惑いがありました。

サロンということは、ようは参加者の皆さんは、講師の方の取り巻きだということです。

これは、なかなか馴染めないかも。

というか、カリンバの練習をしたい、いろんな疑問を解決したい、という私の目的には、全然そぐわない集まりなのかもしれません。

ただ、講師の方の演奏が素晴らしいのは事実です。
カリンバから奏でられる音は、本当に軽やかできれいなんです。

でもサロンはちょっとなあ。

と考えていると、ようやく『オーラ・リー』の練習の時間になりました。

和音の説明と、メモを取れなかったこと

「まずは、思い思いに音を出してください。それから、みなさんで通して弾いてみましょう」

それぞれ練習してきている、というのが前提なので、各自で音出しをしたあと、講師の方のリードに従って、曲を演奏していきます。
一曲通して演奏したあと、和音を取り入れて弾いていきましょう、という話になりました。
前回と同じ流れです。

講師の方が、「ソをドミソと和音にしていきます」と説明し、他の音に関しても対応する和音を口頭で伝えてくれます。
それを、他の皆さんは持参している鉛筆やボールペンで、楽譜に記入していきます。

あー、そうか、筆記具が必要だったのか。

バッグの中にボールペンがありますが、席が狭くてぎゅうぎゅう詰めのため、バッグは離れた場所に置いてあります。
その場所へボールペンを取りにいこうにも、講師の方はどんどんと説明を続けています。

うん、なんか、もういいかな。

そう思い、ボールペンを取りにいくことはせず、講師の方の和音の説明をぼんやり聞いていました。

説明が終わり、全員で和音を鳴らしながら『オーラ・リー』を演奏していきます。
私は和音をメモできていないので、当然何もできません。
参加者の皆さんも、和音には苦労しているようでしたが、自分でメモした楽譜を見ながら、一生懸命カリンバを弾いていました。

私に必要だったのは、キッズカリンバ教室

このワークショップに2回参加して、わかったことがありました。

私に必要なのは、講師の方を囲んで演奏を楽しむサロンじゃない。
キッズカリンバ教室だ。

私はキッズじゃないので、キッズカリンバ教室には参加できません。

でもまあ、前回の参加で当初の疑問は解消されたし、また独学に戻ろう。
楽譜は、多分そういう教則本のようなものが、市販されているんじゃないだろうか?
それを購入して、自分で頑張ろう。

『オーラ・リー』の練習が終わると、再び講師の方のミニ演奏会です。
やっぱりとてもきれいで上手な演奏です。

でも、サロンに参加するのはもういいや、と思いました。

今日でこの集まりに参加するのはやめよう。
前回、私と同様に初参加だった大学生の女の子が、今日この場にいない理由って、多分これなんだろうな。
彼女は前回の参加だけで、これがワークショップではなくサロンだと理解したんだ。

そう思いながら、私にとって最後になる演奏を、じっくり聴きました。

このワークショップの最後は、講師の方がカリンバでJ-POP曲を演奏し、その歌を歌って終わります。
前回参加したときに、「えっ、先生が歌を歌うの……!?」と戸惑いましたが、サロンだとわかれば納得です。
今回も講師の方の歌声披露で、ワークショップは終了しました。

NPO法人の方が、「次回も参加される方、本日申し込みできますのでどうぞ」と声をかけてきました。
私を除く全員が「参加します」と手を挙げていました。

それでも得たものと、破格のミニ演奏会

自分の求めていたものとは違いましたが、このワークショップに参加したことで、いろんなことがわかりました。

カリンバの正しい持ち方。
和音を鳴らすときの指の動かし方。

これがわかっただけでも、大収穫です。

それに、講師の方がさまざまな曲を披露してくれたのも、カリンバでこんなにいろんな曲を弾けるんだ、という感動がありました。

ワークショップの参加費は、800円です。
カフェのワンドリンクつき。

このカフェでコーヒーを頼むと、450円。
ということは、ワークショップの実質参加費は350円です。

350円で何かを教えてもらいたいと思っている私のほうが間違っていたな、と思いました。
求めすぎていたんですね。

カフェでコーヒーを飲みながら、カリンバのミニ演奏会を楽しむ。
その目的でなら、この800円という参加費は、破格です。

でもそれも、参加して初めてわかることだったので、参加してみてよかったです。
自分には、少なくとも今は、この集まりは必要ではない、ということがわかったので。

カリンバを弾けるようになりたいと思ってカリンバを購入し、どうすればいいかわからず困っていたときに、このワークショップのことを知った。
それは本当に運命だったなと思います。
こんなにものごとのタイミングが合うことなんて、なかなかありません。

求めていたものとは違っていましたが、ゆっくりとでも自分で練習していこう、と決意を新たにできたので、参加できてよかったなと思いました。

カリンバの話、これで終わりそうな感じですが、まだ全然弾けるようになっていません。
独学練習のことなど、また報告したいなと思っています。

続きます!

 

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