カリンバを弾けるようになりたい③

日々のできごと

③楽譜と「オーラ・リー」

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カリンバ初練習!楽譜をもらって「オーラ・リー」に挑戦

講師の方のミニ演奏会がひと段落したあとで、全員に楽譜が配られました。

いよいよ練習ができるようです。
しかも、楽譜を持ち帰ってもいいとのことで、カリンバ用の楽譜が初めて手に入りました。
これで楽譜を見ながら練習できるぞ、と思い、とても嬉しかったです。

楽譜には、『オーラ・リー』と書かれていました。

曲名に聞き覚えはないし、楽譜を見ても、どんな曲なのかわかりません。
なにしろ、楽譜をまったく読めないので。

講師の方がメロディを口ずさんでくれて、聴いたことのある曲だとわかりました。

どこで聴いたんだっけ。
毎日聴いている気がする、家で。

毎日聴いていた、意外な曲名との出会い

そうだ、ファンヒーターだ!

ファンヒーターの、運転開始から3時間経過したときに鳴る、あの音楽だ!
※ダイニチのブルーヒーターです。

あの曲、オーラ・リーっていうのか!

「今日から、この曲を皆さんで演奏しましょう。3ヶ月ごとに演奏する曲を変えていきますので、今日がこの曲の最初の練習日です。よろしくお願いします」

わーやっと参加者の演奏の時間だ、しかも今日からこの曲の練習開始だ、ラッキー!
これでやっと、わからないことを質問できるぞ!

と思ったのですが、質問する機会はなかなか訪れませんでした。

他の皆さんが常連さんだからというのもあるのでしょうが、講師の方は「基本的な弾き方や楽譜の読み方は皆わかっているもの」として、どんどん進めていくんです。

「なにがわからないですか?」――すべてがわかりません

楽譜と講師の方のリードに合わせて、他の皆さんはカリンバのキーをはじいて鳴らしています。

何一つできないでいると、講師の方が私に声をかけてきました。

「どうですか? できそうですか?」
「すみません、なにひとつできません」
「なにがわからないですか?」
「すべてが……」

情けないですが、本当に何もわからないので、そう答えるしかありません。

すると講師の方は私の後ろに回ってきてくれて、メロディに合わせたキーの位置を教えてくれました。

「ソ、ド、シ、ド、レ、ラ、レ。番号だと、5、1、7、1、2、6、2。ドが続けて出てくるので、左手の親指はド、つまり1に置いたままにしておくと弾きやすいですよ」

なるほど、この小節で繰り返し出てくるのはドとレだから、その音のときはその位置にあらかじめ指を置けばいいんだ。

と思いはしたものの、キーの位置と番号と音階を一致させることができていないため、なかなか思う通りには弾けません。

コードってなに? ドミソってどうやって弾くの?

悪戦苦闘していると、講師の方は「楽譜にCとかDとか書いてありますよね。それは和音です。コードと呼ばれるものですね。Cであれば、ドミソです。最初のソの上にCと書いてありますので、ソを弾くときに、ドミソを和音で弾いて、ドミソ、ド、シ、ド、レ、ラ、レ、と弾いてみましょう」と言いました。

もう全然ついていけません。

ドミソはキーの配列で言うと1、3、5なので、並んでるキーを右に3つ分連続して鳴らせばいいというのはわかるんですが、その動作ができません。

「指を滑らせる感じです。最初は難しいかもしれませんが、これができるようになると演奏の幅が広がりますよ」

そうなれたらとても素敵だけど、超初心者ゆえに基本の弾き方すらおぼつかないんですが!?
と思いながら、1人だけ変な音を鳴らしたりしつつ、必死に楽譜とにらめっこしながら弾きました。

参加者全員での練習と演奏は15分くらいだったかと思います。

そのあとは、講師の方のミニ演奏会の続き。
注文したカフェの飲み物をいただきながらの演奏会は、とても和やかな雰囲気で素敵なんですが、講師の方が次から次へと演奏を続けるので、質問をする隙がまったくありません。

ミニ演奏会終了後、意を決して質問

聞きたいことが2つあるけど、この感じだと聞けないかもしれない。

そうすると、来月のこの会まで、1ヶ月聞けないことになる。
それは困る、どうしても今日聞きたい。

質問の機会をじりじりとしながら窺っているうちに、終了時間になってしまいました。

「それでは、今日の会は終わりになります。『オーラ・リー』の練習、頑張ってくださいね。みなさんお疲れ様でした」
「ありがとうございました」

もう質問するのは今しかない!

会の終了後に質問するのはマナー違反かもしれない、と思いましたが、決死の思いで口を開きました。

「すみません、質問が2つあるんですが、よろしいでしょうか?」
「はい、なんでしょう?」

手首の痛みと、カリンバの持ち方

「カリンバの練習をしていると、すぐに手首が痛くなってしまいます。もっと練習したいのに、痛くてできません。正しい持ち方などがあるなら、教えてください」
「ああ、今、どういうふうに持っていますか?」
「こうです」

「そうじゃなくて、人差し指を、カリンバ本体に添えるようにして持つといいですよ」

なるほどー!
しっかり握っているような持ち方をしていたから、手首に負担がかかっていたのか!

【講師の方の持ち方】

背面の穴の謎と、次回の参加予約

「あと、裏側、背面に、穴が2つ空いてますよね。これは、塞ぎながら演奏したほうがいいんでしょうか?」
「その穴は、塞いでも塞がなくても、どちらでもいいです。塞ぐと、音が自分に向かって響いてくるような感じになります。音を自分に向けたいなら塞ぎながら、外へ響かせたいなら塞がずに弾いてください」

講師の方がそう言うと、他の参加者の方々が口々に、「この穴って、そういう意味のものだったんですか」「私のカリンバには、穴が空いてないです」などと発言していました。

今まで誰も質問しなかったんだ、とぼんやり思いました。

NPO法人の方が、「来月も参加される方で、本日申し込まれる方は、おっしゃってください」と声をかけてきたので、来月もお願いしようと思い、申し込みました。

帰り際、大学生の女の子が、他の参加者と話している内容が聞こえてきました。

「カリンバで、何の曲を弾きたいんですか?」
「星めぐりの歌です」
「ああ、宮沢賢治の」

へえ、あの子は星めぐりの歌を弾きたいのか。

私は宮沢賢治の作品が好きなので、いろいろ聞いてみたいなと思いましたが、彼女はすぐに帰ってしまいました。

続きます!

【背面の穴を塞いでない状態】

【背面の穴を塞ぐ持ち方】

 

【オーラ・リーの楽譜】
amazon商品ページに「お手本演奏動画」があるので、聴いてみてください。
ダイニチのブルーヒーター(ファンヒーター)を使っていなくても、どこかで一度は聴いたことのある曲だと思います。


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