※この記事は、この作品をこれから見る方へ向けた紹介&ちょこっと感想です。
予告や公式サイトでわかる程度の展開には触れていますが、映画の結末や重大な展開には触れていない、ネタバレなし感想になります。
どんな作品なのかを知りたい方は、ぜひご覧になってください。
この記事で、この映画に興味を持ってもらえたら嬉しいです。
基本情報
『見える子ちゃん』(2025年/日本)
監督・脚本:中村義洋
原作:『見える子ちゃん』(著者:泉朝樹)
出演:原菜乃華、久間田琳加、なえなの、山下幸輝、堀田茜、京本大我、ほか
あらすじ
ある日突然、霊が見えるようになった女子高生・みこ(原菜乃華)。
霊が見えるようになったときの対処法をネット検索したり、動画を見たりしても解決しないため、みこは霊が“見えていない”ふりで乗り切ろうとする。
親友のハナ(久間田琳加)に霊が取り憑いても、自称(?)霊感少女の同級生・ユリア(なえなの)に見えていることを指摘されても、みこは“見えていない”ふりを貫き通す。
そうして霊をやり過ごしていたみこだったが、産休に入った担任(堀田茜)の代理として赴任した遠野先生(京本大我)の後ろに、真っ黒な人影がぴったりくっついていることに気づいてしまう……
ちょこっと感想
意外にちゃんと怖かった!
幽霊の描写が、怖いです。
『呪怨』とかに出てくる、見た目が怖い幽霊(悪霊?)とは違って、見た目はそんなに怖くないように思うけど、意外と普通にちゃんと怖い。
幽霊の演出って、やり尽くされてるように思ってたけど、そんなことなかった。
まだまだ、“幽霊=怖い”という表現ってできるんだなーと感動しました。
しかも、過剰な演出や驚かす表現で“怖い”んじゃなく、「そうそう、幽霊ってこういう感じだから怖いんだよね」と納得できる怖さです。
ちなみに私は「怖いものが見たい」からホラー映画を見ているので、ホラー的にちゃんと怖いと喜びます。
コメディ×ホラー×青春の盛りだくさんな物語
予告からは、霊が出てくるけどコメディなのかな? と予想していました。
予想通りのコメディであり(不意に吹き出して声が出てしまった)、友情ものであり、文化祭に向けて団結して頑張る青春ものであり、霊が見えるとはどういうことなのかという話であり、ちゃんと怖い心霊ホラーであり、いろいろな親子の話であり、家族の話であり……と、ものすごく盛りだくさんな要素がきっちりしっかり詰まっていて、なおかつ破綻せずまとまっているという、奇跡のような映画でした。
少し違和感がありつつも、展開を追っていって、「えっ、えーーーーーっ! 確かに! なんかちょっと変だと思った!」「あーーーーーっ、あーーーーーっそうだよねーーーーーなんか変だと思ってたーーーーー!」というのがあったので、すごいなと大興奮しました。
こういうふうに、「ああ~~~~~! そういうことか!」となる展開、大好きです。
ミステリ映画を見ているかのような種明かしがあるところが、すごく面白かったです。
なので、ミステリ映画を好きな人も楽しめるんじゃないかなと思います。
原作漫画とアニメの紹介
この映画の原作は漫画だそうです。
アニメ化もされているということで、「漫画もアニメも面白いよ」と教えてもらいました。
漫画はこちらで試し読みができるようです。
ちょっと対象年齢高めの少年誌(?)特有の女体に対する表現が苦手かなーと感じましたが、面白そうだなと思いました。
アニメは配信で見ることができるようです。
U-NEXT、Hulu、amazonプライムビデオ、niconico動画などなど、いろいろなプラットフォームで配信されています。
アニメも面白そうなので、見てみようと思います。
→YouTubeで公開されているアニメのPVはこちら
キャラクターと俳優陣の魅力
私は原作漫画とアニメを未読・未視聴のまま、この映画を見ました。
映画だけからの印象ですが、キャラクター造形や、演じている役者さんもすごくハマっていてよかったな、と思います。
主人公みこを演じている原菜乃華さんの、困り顔や、驚きを表情に出さないように頑張っている驚き顔、最高です。
みこの親友ハナの明るさ、霊感少女ユリアちゃん(なえなのさん)の“いかにも”な霊感少女っぷり、真っ黒な人影が背中に張り付いている遠野先生から滲み出る陰鬱さ。
特に気に入ったのが、ユリアちゃんです。
コメディホラー青春学園ものには、こういう子がいないとね!
嫌な子じゃなくいい子なのも、すごくよかった。
原菜乃華さんの顔芸と、なえなのさんの解像度高い霊感少女っぷりを見るために、映画館へGOしてほしいです。
青春学園ものなので、高校生たちがわちゃわちゃと楽しそうにしている様子もよかったです。
文化祭の準備をしている様子って、本当に楽しそうで、見ているこちらも楽しい気持ちになりますよね。
ネタバレなしで伝えたい、映画の“体験”価値
どういうところで「そういうことか!」となったのかについて、語りたい気持ちはあるのですが、この映画が公開されている間は、ネタバレ感想は書かないことにしようと思います。
この映画に興味を持ったのなら、何も知らない状態で、見てほしいからです。
せっかくの「そういうことか!」、いわゆる「エウレカ!」体験ができるのに、ネタバレで知ってしまったら興醒めです。
映画を見ることは一種の“体験”なので、自分の“体験”として、「!!!!!そういうことか!!!!!」となるのは、素晴らしいことだと思っています。
この映画はジャンル的には「コメディホラー青春学園もの」ですが、普通に生きていたら、この映画で語られているような“体験”はできません。
ぜひ映画館で、主人公の「みこ」たちが体験している日常と非日常を、“体験”してみてください。
→映画『見える子ちゃん』公式サイト
※『呪怨』のDVDとか紹介しようかと思いましたが、パッケージが怖いのでやめておきます。
とはいえ、面白い映画なので、機会があったら見てほしい……!
ちなみに『呪怨』1作目は誘った友人すべてに断られて1人で映画館へ行ったんですが、シアター内もまさかの私ひとりで、タイトル表示で大画面にばーんとトシオくんが映ったとき、「帰ろうかな…」と思いました。
ちゃんと最後まで見ました。
面白かったです!
【見える子ちゃん:原作漫画1〜12巻セット】
【見える子ちゃん原作漫画:amazon kindle】

見える子ちゃん 1 (MFC)
【見える子ちゃんアニメ:amazonプライム・ビデオ(アニメタイムズまたはdアニメストアに登録)】

見える子ちゃん
コメント