【このシリーズの記事一覧】
- 保護猫を家に迎えることになった①
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しじみノート
2016年2月29日。
しじみが家に来て、2日目。
うるう年なので、29日がありました。
朝7:30に朝ごはんをあげると、ペロリと完食。
近づくと唸り声をあげますが、元気な様子です。
トイレを確認すると、排尿したあとがありました。
ちゃんと、トイレをトイレと認識しているようです。
ちなみに、ここまでの記述を読んで、「朝7:30に朝ごはん」とか、9年前のことをそこまで詳しく覚えているのか? と疑問に感じた方がいるかもしれません。
もちろん、朝7:30に朝ごはんを食べた、とか、そこまで詳細なことは覚えていません。
でも、大雑把には覚えています。
そして今この記事に書いているような細かいことは、ノートに書いてあるのです。
しじみに会いに動物愛護センターへ行った日の、2016年2月25日から書いている、“しじみノート”です。

毎日書いているわけではなく、印象的な出来事や、記録しておいたほうがいいと思ったことを書いているノートになります。
譲渡から1年くらいはいろいろなことがあり、せっせと記録していました。
元々覚えていることと、このノートを読むことで芋づる式に思い出される記憶に基づいて、しじみについての記事を書いています。
猫は具合が悪いのを隠す?
ノートの記述によると、2月29日、つまり家にお迎えした2日目に、ワクチンを打ってもらおうと思って動物病院に行っています。
そして断られています。
「昨日もらってきた!? もらってきて日が浅い、早すぎる。1週間から10日くらい経ってから来てください」
そうか、早すぎるのか。
動物愛護センターにワクチン接種と避妊手術の実施について、必ずおこなってくださいと念押しされていたので、早ければ早いほうがいいと思っていました。
このときはよくわかっていなかったのですが、ワクチン接種のあとに、体調を崩す猫もいるようです。
もし体調を崩したとしても、もらってきたばかりでは、普段と違う様子に気づくことはできないでしょう。
猫は具合が悪いのを隠す、とのこと。
具合が悪いよーと訴えたりしないし、訴えられない。
だから、もっと馴染んで異変に気づけるようになってから来てください、ということだったんだろうと思います。

ワクチンを打ってもらうのは後日となりましたが、せっかく病院に来たのだからと、避妊手術について相談しました。
避妊手術とワクチン接種
発情期が来る前に実施するのがいいが、生後7ヶ月であれば、もう発情期が来ているかもしれない。
だから早いほうがいいんだけれど、ワクチン接種と一緒で、1週間から10日くらい経ってからのほうがいいだろう。
避妊手術は午前中に病院へ連れていき、本猫は一泊して、次の日の午前中に引き取りにいく、という流れになっている。
それができる日程で手術日を決めましょう、と言われました。
このときの私はまだ、“良性発作性頭位めまい症”で療養中でした。
自宅療養の結果、症状はかなり改善されていたので、もう何日かすれば職場復帰です。
今の段階では、シフト(介護職だったため、シフト制の勤務でした)がまだ不明だったので、手術日はそれがわかってから決めることになりました。
ワクチン接種も、避妊手術のときに一緒にすればいい、とのことでした。
ソファーの下に隠れてしまう
勇み足すぎたな、と思いながら帰宅し、しじみをケージに戻しました。
動物愛護センターを出てからずっと、しじみは鳴き続けているのですが、このときも延々鳴いていました。
その鳴き方が、なんとなく、何かを要求しているように聞こえました。
もしかして、ケージから出たい?
まあそれはそうだよね。
出たいよね。
家と人に慣れるまではケージの中で生活するほうが落ち着く、と言われていましたが、何も閉じ込めておく必要はありません。
もっと早く出してあげればよかったな、と思いながら、ケージの扉を開けました。
扉が開いていることに気づいたしじみは、さっとケージの外に出ると、素早くソファーの下に潜り込んでしまいました。
えっ?
せっかく外に出たのに、なぜソファーの下に?
と思って、ソファーの下を覗き込むと、奥の方で縮こまって、こちらを見ています。
ああそうか、隠れたかったのか、と思いました。
そういえば、ケージに大きな布をかけて姿を隠せるようにしてあげるといい、と言われたな。
大きな布、用意してないや。
ソファーの下は光があまり届かないので、かなり暗いです。
そして、めちゃくちゃ狭いです。
ケージからは出たいけど、姿は隠したい。
そんな心境らしいしじみにとって、ケージの脇にあるソファーの下は、格好の隠れ場所のようでした。
本格的に始まった、しじみとの生活
2月29日は、そんな感じで過ぎていきました。
しじみをソファーの下から引っ張り出すことはできなかったですが、ごはんの食器やトイレはケージ内にあるので、しじみは自分で出てきてケージに戻っていました。
なので、ケージの扉は開け放しておくことにしました。
外出するときと、私が寝室へ行って寝ている間だけ、ケージの扉を閉めておく。
扉を閉めると、しじみはずっと鳴き続けます。
出してー、出してー、という感じです。
でも、しじみはまだケージとソファーの下にしか行ってないし、私が眠っている間にどこかに入り込んじゃったりして、何かあったら困る。
そう思い、リビングから聞こえてくる鳴き声に心を痛めつつ、あと安眠できないことにちょっと困りつつも、夜はケージの中にいてもらいました。

ノートと写真を見る限り、3月5日はまだ警戒されていたようです。

警戒中なので、ケージの中にいるときしか、写真を撮れていません。
ケージの外にいるときは、基本的にソファーの下に隠れているので。
ただ、ケージ内のクッションの上にいるときに、背中を少しブラッシングすることはできました。
手で触ろうとすると警戒するけど、ブラッシングはさせてくれる、という感じです。
ブラッシングすることで、私に触られることに少しずつ慣れていってくれたらいいな、と思いました。
3月8日に、タワー型の爪研ぎにぶら下がっていたネズミのおもちゃの、ネズミの尻尾部分(ビロードみたいな素材)をしじみが飲み込んでしまうという誤食事故が起こったので、次の記事はそのことについて書こうと思います。
このとき使っていたブラシを紹介します。
成猫になったしじみは、長毛種ではないのに、モフッとした毛の持ち主になったのですが、7ヶ月のころはこのブラシで毛がよく取れました。
とても柔らかくてソフトな肌触りなので、しじみに安心してもらうのに最適のブラシだったと思います。
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