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【映画紹介】実写映画『ヒックとドラゴン HOW TO TRAIN YOUR DRAGON』(2025年)

映画の紹介と感想

※この記事は、この作品をこれから見る方へ向けた紹介&ちょこっと感想です。
予告や公式サイトでわかる程度の展開には触れていますが、映画の結末や重大な展開には触れていない、ネタバレなし感想になります。

どんな作品なのかを知りたい方は、ぜひご覧になってください。
この記事で、この映画に興味を持ってもらえたら嬉しいです。

実写映画『ヒックとドラゴン』の基本情報|公開日・キャスト

『ヒックとドラゴン HOW TO TRAIN YOUR DRAGON』(2025年9月5日日本公開/アメリカ)
原作:クレシッダ・コーウェル著『ヒックとドラゴン』シリーズ(児童文学)
監督:ディーン・デュボア
脚本:ディーン・デュボア
制作:マーク・プラット、アダム・シーゲル
音楽:ジョン・パウエル
キャスト:メイソン・テムズ(ヒック)、ジェラルド・バトラー(ストイック)、ニコ・パーカー(アスティ)、ニック・フロスト(ゲップ)、ほか
配給:東宝東和

→映画『ヒックとドラゴン』の公式サイトはこちら

【予告編】はこちら。
映像で世界観を味わったあと、記事で詳しい紹介をどうぞ。
記事ではネタバレなしの感想を続けて紹介しますので、安心して読み進めてください。

実写映画『ヒックとドラゴン』のあらすじ(ネタバレなし)

何世代にも渡り、人間とドラゴンが戦いを続けている島、バーク島。
そこで暮らすヒックは、戦いに向かない風貌や性格のため、バイキングの一員として認められたいと奮闘しているものの、ドラゴンと戦うことができないでいた。

ドラゴンが集落を襲ってきた夜に、ヒックは誰も姿を見たことがないという伝説のドラゴン、“ナイト・フューリー”を撃ち落とすことに成功する。
しかしナイト・フューリーは姿を消してしまい、ヒックがドラゴンを撃ち落としたことを人々は信じようとしない。

ナイト・フューリーを撃ち落としたことを信じてもらおうと、ヒックはドラゴンが逃げていったと思われる森の中に足を踏み入れるのだが……

感想・見どころ|猫好き必見! かわいいドラゴン「トゥース」

トゥースの猫のような仕草と性格に注目

この映画のドラゴンは、まるで猫!

特に、“ナイト・フューリー”のトゥース(トゥースレス)が、猫そのものです。

ドラゴンの見た目は爬虫類っぽいのが定番ですし、もちろんこの映画のドラゴンもそうなんですが、彼らの中身は猫なんですよ。
何を言っているんだ、と思うかもしれませんが、映画を見ればわかります。

見ていると何度も、

「猫みたい」
「猫だ」
「猫じゃん!」

と思うので。

人間とドラゴンが数世代に渡り戦っている、という世界観なので、ドラゴンは凶暴な害獣として描かれているんですが、どうやらそうとも言い切れないぞ、というのが、映画を見ているとだんだんわかってきます。

主人公のヒックが、ナイト・フューリーと出会い、トゥースと名付けて友情を育んでいく中で、ドラゴンの生態が明らかになっていき、ドラゴンは実は猫(のような性質を持っている)だったということがわかるのです。

猫を飼ったことのある方なら、わかるはず。
出会った当初は「シャー!」と牙を剥いて威嚇するけれど、少しずつ懐いていって、ものすごく甘えてくるようになることを。

しかも、トゥースは性質だけでなく、見た目も猫っぽいんです。
もう最初から、猫だ! かわいい猫がいる! と思うんです。

伝説のドラゴンであるナイト・フューリーが、まさか猫だったなんて!
トゥース、めちゃくちゃかわいいです。
ヒックに少しずつ懐いていく描写がもう最高。

ヒックとトゥースがそうやって仲良くなっていく姿を、ぜひ猫好きさんに見て欲しいです!

ヒックとトゥース:友情と信頼で変わっていく関係性

映画の予告編で、ヒックがトゥースの背に乗り空を翔んでいる描写を見ることができます。
なので、「ヒック(主人公)はドラゴンを乗りこなせるようになるんだな」ということがわかります。

そうすると、ヒックはトゥースを“乗り物”として、馬のように扱っているのかな、と思うかもしれませんが、そうではありません。
彼ら(ヒックとトゥース)は必要に駆られて、一緒に翔びはじめるのです。

この映画の原題は、『HOW TO TRAIN YOUR DRAGON』です。
直訳すると、「ドラゴンの育て方」。

原作の児童文学は、読んだことがありません。
それをアニメ映画化した『ヒックとドラゴン』(2010年)も見たことがないのですが、今回の実写映画は、監督&脚本をアニメ映画の監督であるディーン・デュボアさんが担当しています。

ほぼオリジナル通りの実写化ということらしいので、アニメ映画でも、“ヒックがトゥースと一緒に自在に空を翔べるようになるまで(の道のり)”を描いているんだろうと思います。
そういう意味でも、これは彼らの成長物語なんだと思います。

大人にこそ響く|友情や絆を描くストーリー

もちろん、映画で語られるのは、それだけではありません。

ヒックとトゥースは友情で結ばれることができましたが、人間とドラゴンが戦っているという現実は、何も変わっていないのです。
戦争状態にある国の子供たちが個人的に仲良くなったけれど、戦争は続いていて、このままでは彼らも戦場に出なくてはならないような感じです。

ヒックとトゥースの友情は、人間とドラゴンの戦いにどんな影響を及ぼすのか?
ドラゴンと戦って殺すことが当然という価値観の中で、ヒックはドラゴンを殺したくないという思いを周囲の人々に伝えられるのか?
友情や絆は、種の違いをも乗り越えることができるのか?

この作品は、ジャンルとしてはファンタジーものになると思います。
でも、単なるファンタジー(おとぎ話)ではありません。

戦うことで問題の解決を図ろうとする、武力で制圧しようとする、高圧的な態度で相手を黙らせようとする。
そうじゃない世界がある、その世界を目指すことができる、という、希望に満ちた物語だと思います。

原作が児童文学だから、元がアニメ映画だからといって、子供向けというわけではないと思います。
もちろん子供に見て欲しいですが、大人にも見て欲しい。
いや、実写映画なら、むしろ大人にこそ見て欲しいと思います。

バイキングの首領であるストイックは、ヒックの父親です。
ドラゴンと戦い、倒し、その首を取ることを名誉と考えている父親から見ると、ヒックは頼りなく見えます。
そんな息子に変わって欲しい、強くなって欲しい、と願っている。
頼りないけれど、大切に思っている息子から、臆病さや弱さからではなく、考え方・物事の捉え方の違いから、「ドラゴンを殺したくない」と言われたら?
この物語で描かれる、親と子の関係性にも、とても胸を打たれます。

とはいえ、難しく考える必要はまったくありません。
友情と絆で結ばれた仲間たちとの、大冒険の物語。

ヒックとトゥースの冒険と成長を、わくわくと見守りましょう。

こんな人におすすめ! 実写映画『ヒックとドラゴン』

  • 猫好きな人(トゥースの仕草や性格に共感できるはず)
  • ファンタジーや冒険映画が好きな人
  • アニメ版をまだ見ていないけれど、実写から触れてみたい人
  • 親子で映画を楽しみたい人
  • 映像体験(IMAX・4DXなど)を大画面で味わいたい人

実写版とアニメ映画との違いはある?

私はアニメ映画の『ヒックとドラゴン』を見たことがないので、断定はできませんが、公式サイトなどの情報によると、「ほぼそのままの実写化」だそうです。
内容の大きな改変などはない、ということですね。

アニメ映画の監督が続投しているので、理想的な実写映画化ができているのだと思います。
ちなみに、ストイックを演じたジェラルド・バトラーさんは、アニメ映画でもストイックの声を担当されているそうで、監督と同様に実写映画でも続投となっているとのことです。
物語を彩る音楽も、アニメ映画と同じくジョン・パウエルさんが担当しています。
アニメ版が好きな人にとって、非常に安心できる実写化ではないでしょうか。

アニメ映画では、ドラゴン(と人間)が空を翔ぶ描写が非常に話題になったそうです。
それを今回の実写映画でも、迫力のある映像で存分に見せてくれています。
ヒックとトゥースが一緒に空を翔んでいるシーンは、まるで自分もドラゴンに乗っているかのような臨場感があります。
これを実現できたのは、最新のIMAXカメラでの撮影と、緻密なCG描写によって、映像が進化したからです。

その映像を見ていると、自分が空を翔んでいるように感じるのと同時に、本当にドラゴンに乗って空を自在に駆け回ってみたいという気持ちになります。
そういう気持ちになったまま、この映画を最後まで見て欲しいです。

アニメ映画『ヒックとドラゴン』シリーズの紹介

実写映画がとても良かったので、ぜひアニメ映画も見てみたいと思い、いろいろと調べたところ、3部作だということがわかりました。

『ヒックとドラゴン』(2010年)、『ヒックとドラゴン2』(2014年)、『ヒックとドラゴン 聖地への冒険』(2019年)の3作です。

そのうちの、『ヒックとドラゴン 聖地への冒険』は、予告編を映画館で見た記憶があります。
さすがにいきなり3作目を見るのは、と躊躇したので、見ることはありませんでした。

アニメ映画『ヒックとドラゴン』シリーズは、このように3作ありますが、日本で劇場公開されたのは第1作『ヒックとドラゴン』(2010年)と、第3作『ヒックとドラゴン 聖地への冒険』(2019年)の2作品なんだそうです。

つまり、第2作の『ヒックとドラゴン2』(2014年)は、劇場公開されませんでした。
詳しい事情はわかりませんが、第1作の『ヒックとドラゴン』は本国アメリカでは大ヒットし、アカデミー賞にノミネートされましたが、日本ではあまりヒットしなかったため、その続編である『ヒックとドラゴン2』は興行成績を危ぶまれて公開されなかった、と言われています。

ただ、アメリカほどヒットはしなかったものの、『ヒックとドラゴン』を鑑賞した人は絶賛していたそうなので、日本でも根強い人気を誇っているシリーズだと言えるでしょう。

実写映画を見て、すっかりこの作品のファンになりました。
アニメ映画3部作のDVDを購入したので、そちらも鑑賞して、アニメでもトゥースが猫のようなのか、確かめたいと思います。

まとめ|ヒックとトゥースの冒険を映画館で!

映画館で実写映画『ヒックとドラゴン』の予告を見て初めて、実写映画になるんだと知りました。

アニメ映画を見たことがないからこそ、実写版で『ヒックとドラゴン』の世界に初めて触れてみるのもいいかもしれない、と思いました。
何より、予告でのヒックとトゥースの飛行シーンが、迫力があってとても良かったので、映画館の大画面で見てみたいと思ったのです。

9/9に字幕版を見て、これは面白い、素晴らしい作品だと感じたので、アニメ映画も見たくなり、9/10にアニメ映画3部作DVDセットを通販で購入しました。

そして、9/11に吹替版を見てきました。
字幕版、吹替版、両方とも良かったです。

字幕版は、俳優さんたちの話し方からそれぞれの性格が伝わってきますし、吹替版は、セリフが日本語になることで、やりとりがスッと頭に入ってきます。
個人的には字幕版→吹替版の順に見るのが好きですが、どちらもおすすめできます。

実写映画『ヒックとドラゴン』は、他に4DX版、IMAX版と、さまざまな上映形態があります。
4DX版では、座席が動いたり風が吹きつけたりするので、実際にドラゴンに乗って飛翔しているような体験ができるかもしれませんね。
また、IMAX版では、重厚な映像と音響で、製作陣が真に見せたかったものを見ることができるでしょう。

IMAX版などを見るために、また映画館へ足を運ぼうと思っています。
この記事を読んだみなさんも、ヒックとトゥースの冒険を、ぜひ映画館でご覧になってみてください。

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