2012年に、近藤麻理恵(こんまり)さんの『人生がときめく!片付けの魔法』という本を読みました。
「片付けで何かを捨てる際に、ときめきで判断する」というのに衝撃と感銘を受けたことを覚えています。
それまでの片付け本(片付け術)では「不用品」と一刀両断されていた、自分が大好きな趣味のものや大量の本。
それを、「ときめくなら、処分しなくていい。むしろ、心がときめく好きなモノだけに囲まれて、生活していきましょう」と言ってもらえたことで、捨てなくていいんだ、と心から安心したのです。
まさに、神のお告げでした。
そうして、こんまりさん提唱の「片付け祭り」を実行し、家は見違えるように片付き、モノが少なくなりました。
好きなモノだけに囲まれる、最高の生活が始まったのです。
しかし、現在、めちゃくちゃリバウンドしています。
部屋、というか家の中は、さまざまなモノで溢れかえり、床にはいろいろなモノが積み上がっている。
2012年にはスイスイ動いていたルンバも、床を全然走れません。
なぜこうなった?
答えはわかっています。
モノをどんどん家に入れていったからです。
また片付けたいけど、一気に片付ける「片付け祭り」をもう一回するのは辛いなあ。
(2012年開催時、2ヶ月かかりました)
そんなときに、この本を紹介してもらって、読んでみました。
今の自分にぴったりだと感じたので、この本に書かれている「技術」に従って、家を片付けていきたいと思います!
【情報】
タイトル:1週間で8割捨てる技術
著者:筆子
出版社:KADOKAWA
【要約】
断捨離、捨て活、こんまりさんのときめき片付けメソッド、ミニマリスト。
世の中に溢れる片付け術を実行しようとしても、挫折してしまう。
片付けができて一度はきれいになっても、リバウンドしてしまう。
それはどうしてなのか?
なぜ私たちはモノがあふれる家や部屋で、うんざりしながら暮らしているのか?
「所持品の8割は必要ないものだった」
必要ないものを捨てていけばいいだけの話だけれど、捨てるには技術がいる。
その技術を使ってモノを捨てて、「自分が主役の家を取り戻そう」!
【この本を読んで得られた結論】
・片付けをするには技術が必要、だけどそれは難しいことではない
・モノが家に入り続けているから、リバウンドが起こる
・一つ家に入ったら、何か一つ家の外に出そう
【内容のまとめ】
片付ける(捨てる)ことで疲れすぎないようにする
頑張りすぎると、捨てることに疲れたり、飽きたりする。
疲れたり飽きてしまうと、何もかもどうでもよくなり、片付けが中断したり、リバウンドしてしまう。
1日に何時間も集中して行うより、1回15分と決めて、そのセットを何回か行う程度にしよう。
どこから片付ければいいのか、何を捨てればいいのか判断できない場合は、まずは「明らかなゴミ」を15分間で集めて捨てよう。
そうすれば、捨てることに慣れていく。
プライムゾーンを片付けよう
プライムゾーンとは、特にモノを溜め込んでいる場所のこと。
クローゼット、押し入れ、キッチン、本棚、引き出しなど。
プライムゾーンを7つに分け、1日一箇所を片付けていくと、1週間で8割捨てられる。
その時も、1回15分と決めて、休憩を挟み、1日1時間半~2時間くらいにとどめ、疲れすぎないようにする。
処分するか迷うなら、捨てよう
捨てるのはもったいない、誰かに譲りたい、不用品として販売したい。
そういうことを考えていると、譲る機会やフリマサイトで売れるまでの間、保管し続けることになる。それではいつまでたっても片付かない。
不用品をお金に変えようなどと思わず、どんどん捨てよう。
7つのプライムゾーン
①たんすやクローゼット【洋服を捨てる】
着る服と着ない服を一緒にしてはいけない。
着ない服を捨てて、着る服だけをクローゼットに並べよう。
そうすることで、「服はいっぱいあるのに、着る服がない」「どの服を着るか迷う」ということがなくなり、服を選ぶ時間がなくなって余裕ができる。
②押し入れやクローゼット【バッグ・帽子・靴を捨てる】
いつか使うと思ってしまい込んでいるものは、存在すら忘れられている。
いつか使うの「いつか」は来ない。
使わないものは捨てよう。
③キッチン【食器を捨てる】
家族が多かった頃に使っていたもの、季節感のあるもの、形や大きさがばらばらのもの。
現在の生活を見直し、使いやすいもの、普段使っているものだけを残して、捨ててしまおう。
プラスチックの保存容器なども溜まりがちなので、それも処分する。
子供が使っていたお弁当箱も、今はもう誰も使っていないのなら、思い出として写真を撮って、お別れしよう。
④本棚【本を捨てる】
読まない本は処分しよう。
ずっと本棚にある本は紙が劣化している。
絶版本などの手に入らないものや、何度も読み返している本、電子書籍化されないものなどは取っておき、そうでないものは捨てよう。
特に、「いつかなりたい自分になるために読もうと思って購入した本」は、それを手放すと、なりたい自分になれなくなると思ってしまうが、読んでない時点でなれていないのだから、思い切って手放そう。
⑤引き出し【書類を捨てる】
情報を溜め込まず、書類を捨てよう。
契約書やweb上にない取扱説明書、なんらかの証明書類などは捨てずに取っておく。
役目を終えたら処分する。
情報は、溜め込んだり、知っていることよりも、その情報を使って何をするのかのほうが大切。
溜め込んでしまうと、肝心の情報を使う時間と気力がなくなってしまう。
スクラップブックを作るのはやめよう。
どうしても作りたいなら、厚さは1センチまでと決めよう。
⑥リビングなど【雑貨を捨てる】
特に持ちすぎているものを捨てる。
ファンシーグッズやキャラクターグッズ、ポストカード、文房具など。
しまい込んだり、雑然と積み上げて放置せず、手元に残したものを、より大切にしよう。
⑦家全体【思い出の品を捨てる】
思い出の正体は自分の心の中にある。
過去に思いを馳せても、過去に戻ることはできない。
捨てるのが惜しい(怖い)なら、写真に撮って、ノートなどに貼り付けて、自分の思いを書き残しておこう。
「今」という時間は2度とやってこない。
過去よりも、「今」を大切にしよう。
なぜリバウンドしてしまうのか?
家にモノを入れ続けてしまうから。
意識してもしなくても、常にモノは増え続けていく。
増えていくのが当たり前なのだから、意識して減らしていくことが大切。
モノを家に入れる(買う)ときに、なぜそのモノが欲しいのか、その本当の理由を自分なりに考えて納得してから買い物をしよう。
web上のカートに入れたままにして、1~2日経ってから、本当に欲しいか考える。
人は、商品そのものより、その商品を使ったあとに得られる暮らしが得たくて買い物をしている。
それを買ったら、その暮らしが得られるのか?
よく考えてから購入しよう。
30日チャレンジをやってみよう
○○以外は買わない、コンビニや100円均一ショップに行かない、オンラインショッピングはしない、洋服は買わない、など、自分でひとつルールを決めて、30日過ごしてみる。
そうすると、買わなくても生活できることに気づく。
一つ家に入ったら、何か一つ家の外に出す(ワン・イン・ワン・アウト)
一つ何かを買ったら、一つ何かを手放す。
そう考えながら買い物をすると、買い物に意識的になれる。
できるなら、一つ家に入れたら、二つ三つ手放してみよう。
買ったら48時間以内に使う
使うシーンがイメージできてから買う。
もらったものは、そのまま他の人にプレゼントするなど以外は、すぐに開封して中身を確認し、それをどうするのかを決める。
とにかくすぐにやる。
放置しない。
特定の日に使用するために購入したのであれば、その日に必ず使うよう、メモしてわかるようにしておく。
【この本から学んだこと】
自分の課題は「モノをどんどん家に入れ続けてしまうこと」だと思っていたので、まさにその指摘と、その対処法が書いてあり、とても参考になった。
一つ家に入れたら、何か一つ手放す。
好きだから購入したのなら、それをちゃんと大切に使う。
買ったらすぐに開封し、48時間以内に使う。
使う予定がないのに、ただ欲しいという気持ちだけで買わないようにする。
なりたい自分になるために買ったものならなおさら、すぐに使うようにしよう。
自分の役に立たない、必要ない、使わないと思うものは処分して、モノに振り回されることなく、自分が主役の人生を生きていこう。
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